ビタミンは、エネルギー源や体をつくる成分ではありませんが、人が健全に成長し、健康を維持する働きをしています。つまり、ビタミンは他の栄養素がうまく働くために機械の潤滑油のように働いています。ビタミンは体の中でほとんどつくることができないので、食べ物からとることが必要です。
βカロテン(可食部100g中)
βカロテンはビタミンAに変換され、生体内では皮膚や粘膜の健康を維持したり、光刺激反応に重要な役割をしたり、様々な細胞の増殖や分化に寄与します。 また、ビタミンAとしての機能以外で、βカロテンは抗酸化作用および免疫賦活作用などがあります。
順位 | 野菜名 | 含量 |
1位 | にんじん/根/皮なし/ゆで | 7200ml |
2位 | モロヘイヤ/茎葉/ゆで | 6600ml |
3位 | ほうれんそう/葉/通年平均/ゆで | 5400ml |
4位 | しゅんぎく/葉/ゆで | 5300ml |
5位 | にら/葉/ゆで | 4400ml |
6位 | だいこん/葉/ゆで | 4400ml |
7位 | 西洋かぼちゃ/ゆで | 3900ml |
8位 | サンチュ/葉/生 | 3800ml |
9位 | ルッコラ/葉/生 | 3600ml |
10位 | かぶ/葉/ゆで | 3200ml |
βカロテンを摂取するのにおすすめ料理は鍋や野菜スープです。野菜がたくさんとれますね。
ビタミンC(可食部100g中)
ビタミンCはアスコルビン酸ともいわれ、骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成に必須の化合物です。毛細血管・歯・軟骨などを正常に保つ働きがあるほか、皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用や、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。
順位 | 野菜名 | 含量 |
1位 | 赤ピーマン/生 | 170ml |
2位 | 黄ピーマン/生 | 150ml |
3位 | オレンジピーマン/生 | 150ml |
4位 | めキャベツ/結球葉/ゆで | 110ml |
5位 | かぶ/葉/生 | 82ml |
6位 | トウミョウ/茎葉/生 | 79ml |
7位 | 青ピーマン/生 | 76ml |
8位 | にがうり/生 | 76ml |
9位 | レッドキャベツ/結球葉/生 | 68ml |
10位 | ルッコラ/葉/生 | 66ml |
ビタミンCを摂取するには野菜サラダもいいですね。カラフルピーマンの野菜スティックなんてどうでしょう。
ビタミンD(可食部100g中)
ビタミンDは主に、小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進するはたらきをしています。カルシウムは骨や歯を作るミネラルであることはよく知られていますよね。そのほかに血液凝固や筋肉の収縮にも関わっています。
順位 | 野菜名 | 含量 |
1位 | まいたけ/油いため | 7.7mcg |
2位 | まいたけ/ゆで | 5.9mcg |
3位 | エリンギ/焼き | 3.1mcg |
4位 | エリンギ/ゆで | 2.6mcg |
5位 | エリンギ/油いため | 1.4mcg |
6位 | ぶなしめじ/ゆで/油いため | 1.1mcg |
7位 | えのきたけ/ゆで/油いため | 0.8mcg |
8位 | マッシュルーム油いため | 0.8mcg |
9位 | マッシュルーム/ゆで | 0.5mcg |
10位 | しいたけ/ゆで/油いため | 0.5mcg |
ビタミンDを摂取するのにおすすめな料理はきのこソテーやきのこ汁です。
ビタミンK(可食部100g中)
ビタミンKが欠乏すると出血が止まりにくくなります。また、ビタミンKは丈夫な骨づくりにも不可欠で、骨に存在するオステオカルシンというたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す作用があります。
順位 | 野菜名 | 含量 |
1位 | しゅんぎく/葉/ゆで | 460ml |
2位 | モロヘイヤ/茎葉/ゆで | 450ml |
3位 | かぶ/葉/ゆで | 370ml |
4位 | おかひじき/茎葉/ゆで | 360ml |
5位 | だいこん/葉/ゆで | 340ml |
6位 | かぶ/葉/生 | 340ml |
7位 | にら/葉/ゆで | 330ml |
8位 | こまつな/葉/ゆで | 320ml |
9位 | ほうれんそう/葉/通年平均/ゆで | 320ml |
10位 | ほうれんそう/葉/通年平均/生 | 270ml |
ビタミンKを摂取するのにたっぷり野菜のスープがおすすめです。
ビタミンB1(可食部100g中)
ビタミンB1が不足すると、ブドウ糖から十分にエネルギーを産生できなくなり、食欲不振、疲労、だるさなどの症状が現れます。また、脳はブドウ糖をエネルギー源としているため、ビタミンB1が不足するとエネルギーが不足し、脳や神経に障害を起こします。
順位 | 野菜名 | 含量 |
1位 | らっかせい/未熟豆/ゆで | 0.30mg |
2位 | ひらたけ/ゆで | 0.30mg |
3位 | グリンピース/ゆで | 0.29mg |
4位 | えだまめ/ゆで | 0.24mg |
5位 | トウミョウ/茎葉/生 | 0.24mg |
6位 | そらまめ/未熟豆/ゆで | 0.22mg |
7位 | さつまいも/蒸し切干 | 0.19mg |
8位 | えのきたけ/ゆで | 0.19mg |
9位 | あさつき/葉/ゆで | 0.17mg |
10位 | アスパラガス/若茎/ゆで | 0.14mg |
ビタミンB1を摂取するのにおすすめな料理は煮豆や豆スープです。
ビタミンB2(可食部100g中)
ビタミンB2は皮膚や粘膜の機能を正常に保つことに関係していますので、不足すると口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、角膜炎などを起こします。また、成長期の子どもの場合は、ビタミンB2が不足すると成長障害を起こします。
順位 | 野菜名 | 含量 |
1位 | マッシュルーム/ゆで | 0.28 mg |
2位 | トウミョウ/茎葉/生 | 0.27mg |
3位 | ひらたけ/ゆで | 0.27mg |
4位 | ほうれんそう/葉/通年平均/生 | 0.20mg |
5位 | クレソン/茎葉/生 | 0.20mg |
6位 | そらまめ/未熟豆/ゆで | 0.18mg |
7位 | ルッコラ/葉/生 | 0.17mg |
8位 | だいこん/葉/生 | 0.16mg |
9位 | にら/葉/油炒め | 0.16mg |
10位 | 赤ピーマン/油炒め | 0.16mg |
ビタミンB2を摂取するのには茹でたきのこや豆をのせたサラダなんていいですね。
ビタミンB6(可食部100g中)
ビタミンB6は免疫機能の正常な働きの維持、皮膚の抵抗力の増進にも必要で、赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせない栄養素です。また、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、肝脂肪の予防にも効果を発揮します。
順位 | 野菜名 | 含量 |
1位 | さつまいも/蒸し切干 | 0.41mg |
2位 | ししとう/油いため | 0.40mg |
3位 | 赤ピーマン/生 | 0.37mg |
4位 | じゃがいも/皮なし/フライドポテト | 0.35mg |
5位 | さつまいも/皮なし/焼き | 0.33mg |
6位 | オレンジピーマン/生 | 0.32mg |
7位 | あさつき/葉/ゆで | 0.27mg |
8位 | さつまいも/皮なし/蒸し | 0.27mg |
9位 | 黄ピーマン/生 | 0.26mg |
10位 | かいわれだいこん/芽ばえ/生 | 0.23mg |
ビタミンB6を摂取するのに焼き芋など手軽でいいですね。
必要なビタミンに応じておすすめ料理は違いますが、総合的にみるとビタミンを一番効率よく摂取するには野菜をたっぷりいれて作る野菜スープが良いです。きのこや豆を入れることでビタミンたっぷり最強野菜スープになります。
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